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2024.9.6

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浴衣と着物の違いとは?生地や着用シーンから見る和装の基本マナー

和服というと「浴衣」や「着物」をイメージする人も多いのではないでしょうか。

しかし、改めて「浴衣と着物の違いを説明して!」と言われたら、困ってしまうこともあるかもしれません。

そこで今回は、着こなすために知っておきたい和服の基礎知識をご紹介していきましょう。

浴衣と着物の違いを知らないとどうなる?

浴衣と着物はどちらも、洋服とは違った着こなしが必要になる「和服」です。

イメージとしては、浴衣や着物などの総称として「和服」という言葉があるという形になります。

一見すると似たようなアイテムに思えるかもしれませんが、浴衣も着物も、歴史的背景や役割が違います。

着用するシチュエーションや着方も違うので、場合によっては「今、これを着るなんて場違い」「これを着るのはマナー違反」というケースもあるでしょう。

生地や着こなしも含めて、違いをきちんと認識しておかないとマナー違反となるかもしれません。

浴衣と着物の着用時期の違いとは?

浴衣と着物のもっとも大きな違いとして、着用する時期や着用に適した場面と言えるでしょう。

まず、浴衣は大前提として「夏に着用するもの」であることが特徴です。

例えば「夏と言えば、浴衣で花火大会や夏祭りに行く」という習慣のある人もいるでしょう。

とは言えイベント専用の衣装というわけではなく、おしゃれアイテムとして着用する人もめずらしくありません。

ビアガーデンなどの夏のおでかけを、浴衣で過ごすのも素敵ですよね。

このように浴衣は、夏限定のアイテムであるため夏でない季節に浴衣を着ていると、マナー違反のようにとらえられてしまう可能性があります。

春の終わりや秋のはじまりなど、暑さが機になる時期ならば問題ありませんが、そうでなければ浴衣を着てでかけることはしない方が良いでしょう。

ただし、温泉旅館やホテルに宿泊したときに、寝巻きとして浴衣を着用することはあります。

これは、浴衣が着用されるようになったきっかけが平安時代、お風呂に入るときに裸を隠すためだったという説が関係しています。

そのため現在でも、お風呂上がりや就寝時に浴衣を着用することがめずらしくありません。

浴衣をおでかけ着として着用するなら夏のみ、それ以外の季節ならおでかけ着としては着ないということを意識しましょう。

それに対して着物は、通年着用できることが特徴です。

10月~4月の時期には袷、7月・8月の暑い時期には薄物、6月・9月には単衣というように、季節に合わせて最適な着物を着用します。

普段着として着用しても構いませんが、現在では多くの人にとって、着物は「礼装」「晴れ着」という意味合いが強いでしょう。

多くの場合、結婚式や披露宴、成人式というようなフォーマルシーンで着用されています。

そのほかにも、保護者として参加する親御さんがお子さんのお宮参り、七五三、入学式や卒業式などで着られることもあります。

浴衣と着物の素材や生地の違いとは?

浴衣と着物の主な違いとして、素材や生地も見逃せません。

浴衣は前述の通り、暑い時期に着用することを目的としているため、暑さの中でも着心地よく作られています。

木綿や麻のような素材なら、汗をかいてもきちんと吸収してくれるため、心地よく着用できるでしょう。

さらに、多くのユーザーが安価に手を伸ばせるようポリエステル素材のアイテムも多く展開されています。

ポリエステル製の浴衣は、リーズナブルなだけでなくデザイン性にも優れているので多く流通しているのです。

それに対して着物は、高級感のある素材や生地のアイテムが重宝されています。

特に「正絹」という最高級のシルクで作られた着物はフォーマルなシーンにも合いやすいため、主流のアイテムと言えるでしょう。

シルクは高級であることから、リーズナブルに展開したい場合には光沢のあるポリエステルを使い金額を抑えることもあります。

しかし、ポリエステルの着物は見る人が見れば「安っぽい」という印象を受けてしまうでしょう。

やはり式典のようなフォーマルなシーンでは、高級感のある正絹の着物が使用されます。

もちろん普段着として着用するときには、どのような素材でも構いません。

ポリエステルは簡単に洗濯できるという魅力があるため、日常遣いにはうってつけの素材と言えます。

夏の着物なら、通気性に優れている麻素材のものを使うのもいいかもしれません。

浴衣と着物の着付けなどの違いとは?

浴衣と着物の違いとして覚えておくべきことに、着付けの仕方や身に着けるものも挙げられます。

和服には長襦袢と呼ばれるインナーのようなものが必要になりますが、浴衣の場合には必要ありません。

長襦袢を着なくてよいことによって、着付けの手順も簡略化され、気軽に着られるのが浴衣の魅力です。

ただし、ブラジャーやショーツと浴衣のみになると、透けてしまう可能性があるため、浴衣用の肌着は必ず着用してください。

シンプルなタンクトップやキャミソールなどのインナーがあれば、それらで代用してもいいでしょう。

帯についても、浴衣は着物用のアイテムとは違い半幅帯や兵児帯が利用されます。

これらは初心者であっても簡単に扱えることから、着用のハードルも低くなります。

それに対して着物は、フォーマルシーンでも華やかで堂々とした雰囲気にするため、着付けにはさまざまな工夫を施します。

まずは肌襦袢、裾除け、長襦袢といったアイテムを身に着けます。

長襦袢には半衿をつけることで、着物の衿が汚れにくくなるでしょう。

半衿はカラー、柄、素材などを選ぶことによって、ますます華やかな印象になります。

さらに帯揚げや帯締めも、コーディネートのポイントとなるでしょう。

着物姿を彩ってくれるため、トータルのコーディネートと合わせて選びましょう。

ちなみに着物の場合には、足袋を必ず履いてください。

浴衣の場合には素足で下駄を履きますが、着物では足袋を履くことがマナーとなりますので注意しましょう。

まとめ

浴衣と着物は、それぞれ「和服」という意味では似たようなアイテムに思えるかもしれません。

しかし実際のところ、着用するシーンや使用されている素材、着付けの仕方など、さまざまな点に違いがあります。

美しい和服姿を実現したい人や、和服にまつわる相談をしたい方は「成人式サロンKiRARA」までご相談ください。

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