成人式の振袖姿をイメージしたときに、白くてふわふわとしたアイテムを身につけている姿を想像する人も多いのではないでしょうか？

振袖に合わせることの多い白いふわふわのアイテムは「ショール」と呼ばれる、和装用の防寒具です。

定番アイテムではありますが、振袖に絶対必要なのか、マナー面はどうなっているのかなど解説していきます。

振袖を着るときにショールは必要？

成人式の振袖姿について「白いファーのショールを合わせるのが当たり前」というイメージを抱いている人もいるかもしれません。

しかし、振袖を着るときにショールを合わせるコーディネートは「必ずしなければいけない」というわけではありません。

成人式の会場では多くの人がショールをつけていますが、マナー面などを踏まえても「しなくてもいい」と言えます。

「ないと目立ってしまいそう」など、気になる点はあるかと思いますが、ショールをつけない振袖コーデも決して悪くはありませんよ。

それでも多くの人が振袖にショールをつけるのは、ショールが防寒アイテムとして役立つからです。

成人式や「二十歳の集い」は、多くの場合1月頃に行われます。

一年の中でも特に寒い時期なので、しっかりした防寒が必要になります。

着物は襟元が開いていることから首周りは特に寒さを感じやすく、風邪をひいてしまう人もいるかもしれません。

正絹の着物そのものは比較的暖かいのですが、心配な人はやはりショールを合わせた方がいいでしょう。

しかし着物用の防寒アイテムは、ショールだけではありません。

着物用のコートを着用することや着物に合う手袋などを使用することも、寒さ対策につながります。

その中でも着脱にあたってあまり負担がなく、暖房がきいている式典会場ではさっと外せるショールは便利なアイテムと言えそうです。

ショールを振袖に合わせるメリット

振袖にショールを合わせるメリットとして、まずは前述のようにしっかりとした寒さ対策ができるという点が挙げられるでしょう。

元々冷え性の人や、感染症対策のためにもきちんと防寒しておきたい人であれば、ショールを用意することがおすすめです。

また、シンプルに「振袖にショールを合わせたコーディネートがかわいいから、好きだから」という理由でショールを選ぶ人も少なくありません。

真っ白でふわふわとしたショールは、デザインもかわいく印象的なスタイルとなります。

首の周りにボリューム感が出るため、小顔効果も期待できるでしょう。

成人式では集合写真をはじめ、写真撮影の機会がたくさんあります。

思い出に残る瞬間を美しく残すためにも、ふわふわのショールを合わせてみてもいいですよね。

そしてかわいらしい雰囲気のショールは、若いときにこそ似合うアイテムです。

年齢を重ねると、着物姿をよりシックに、上品に着こなすスタイルが似合いやすくなります。

白くて大きなふわふわのショールは、かわいらしいイメージになりすぎるため、大人の着こなしをしたいときには選ばない人も多いものです。

「成人式の時期だからこそできるコーディネート」として、あえてショールのあるコーディネートを選ぶのもいいかもしれません。

大人っぽいコーディネートをしたいときには、グレーやブラウンなど落ち着いた色味のショールを使うのも手です。

振袖にショールを合わせた時のマナーとは？

振袖姿の定番であるショールですが、あくまで「防寒具」であることを忘れないようにしましょう。

そのため、振袖姿で屋内に入ったときにはショールを外すようにしてください。

これは、「屋内ではコートを脱ぐ」というマナーと同じです。

成人式の式典会場に入ったら、必ず外してください。

外したショールは、片手にかけるようにして持ち運びます。

着席時には、広げず簡単に畳んで膝の上に置きましょう。

引きずってしまったり、汚してしまったりすることがないよう、丁寧に扱いましょう。

不安な人は、エコバッグなどを用意しておくのも良いかもしれません。

そして屋外へ出たときはもう一度着用しますが、そのときにも汚さないよう十分取り扱いに注意してください。

頭の上で振り回すように着用するなど、乱暴に扱わないようにしましょう。

振り回して着用したことでセットした髪に引っかかってしまった場合には、せっかくのヘアスタイルも崩れてしまいます。

ショールをつけるときには、上品な立ち振る舞いになるようそっと巻いてください。

ショールの種類にはどんなものがある？

成人式で一般的に着用されるふわふわとしたショールは「羽毛ショール」と呼ばれるアイテムです。

水鳥などの羽毛が主な素材となります。

ふわふわとした素材はかわいく、首周りがふんわりと温かくなるでしょう。

羽毛は軽いため、長時間つけていても肩が凝りにくいのも魅力です。

続いて、動物の毛皮でできたショールもあります。

その中でも特にフォックスは、毛足が長いのが特徴です。

高級感があり、とてもリッチな印象となります。

ラビットのショールも高級感が魅力ですが、フォックスに比べてやや毛が抜けやすい点には注意しましょう。

そのほかには、アクリル製などのフェイクファーなどもあります。

フェイクファーのメリットは、やはりコスト面でしょう。

アイテムをきちんと選び、フェイクファーの中でも高級感のあるものを合わせれば、リーズナブルでも安っぽくなりませんよ。

振袖姿におすすめのショールとは？

振袖姿には「白」以外のショールを合わせるのもおすすめです。

例えばブラック系やグレー系など、シックなカラーのショールを選ぶことでも印象は大きく変わります。

白のショールのかわいらしさとは違い、大人っぽくクールなイメージとなります。

ピンク系やレッド系、ブルー系など、振袖や帯の色柄に合わせて選んでみましょう。

まとまりのあるトータルコーディネートが叶いますよ。

また、ショールにはベルベット素材などのファー以外のアイテムもありますので、それらを合わせてみるのもいいですね。

まとめ

成人式で着用する振袖には、白いふわふわのショールを合わせることが一般的ですが、必ず着用しなければいけないわけではありません。

寒さが気にならないのであれば外しても構いませんし、

成人式や振袖にまつわるお悩みや「どうしよう？」と迷っていることは、ぜひ成人式サロンKiRARAへご相談ください。