きれいな振袖に着替えたら、できればそのスタイルを崩さないままで成人式会場まで赴きたいものですよね。

一方で振袖は、洋服と違って着崩れしやすく、何気ない動作によって崩れてしまうこともめずらしくありません。

成人式会場が遠い場合に気をつけるべきポイントを、あらかじめチェックしておきましょう。

できれば会場付近での着付けとセットを予約しよう

成人式会場と自宅が遠いとき、つい「早起きするのは大変だし、家からすぐ行けるサロンや美容室を予約しよう」と考えてしまうかもしれません。

しかし、できるなら会場近くの店舗や、移動が楽な場所を予約することをおすすめします。

というのも一度振袖に着替えてしまうと、そこからの移動が大変に感じられてしまうでしょう。

着慣れていない和装では、歩く、階段の上り下りをするという何気ない仕草をするにも、うまくできなくなってしまうことがめずらしくありません。

「徒歩五分」という情報を頼りにしていたけれど、振袖を着て歩いたらもっとかかってしまった……、普段のペースで歩けなかったため電車やバスを逃してしまった……など。

和装の場合には袖や裾を汚さないようにしなければならず、急ぐあまりにおろそかにして汚してしまったり、裾を踏んでしまったりすればせっかくの振袖姿も着崩れ、きれいでなくなってしまいます。

みんなで写真を撮影する機会も多い成人式ですから、振袖での移動距離がなるべく短く済むように調整することできれいな状態をキープしやすくなるでしょう。

乗り換え回数に注目したルート選びをしよう

振袖を着て電車で移動するときには、ルート選びも大切です。

複数の路線をまたぐ場合には、なるべく乗り換え回数が少なくなるように調整しましょう。

駅構内は、階段でのアップダウンが多く、たくさんの人が行き交います。

乗り換えが増えるとそれだけ動作が増え、振袖が着崩れやすくなってしまうでしょう。

電車での移動をするなら、できるだけ一本で目的地までいけるルートを探しましょう。

駅ではエレベーターを使い階段を避けよう

振袖を着ているときは、できるだけ小股で移動しなければいけません。

特に注意したいのが階段です。

どうしても膝を持ち上げた大きな歩幅になりやすく、階段の上り下りが増えるほど着崩れやすくなってしまいます。

そのため一度振袖を着たら、階段を避けてエレベーターを使うようにしましょう。

エレベーターやエスカレーターがない駅を挟むルートになってしまうときには、その駅を使わないルートにできないか考えてみることも大切です。

どうしても難しければ、タクシーの利用を検討しても良いでしょう。

草履が痛くならないように準備しておこう

振袖を着用したときに起こりやすいトラブルが、「草履で足が痛くなってしまった」というものです。

履き慣れていない草履を履いたことで、鼻緒が指のあいだと擦れたり食い込んだりしてしまい、歩けなくなってしまう……ということも少なくありません。

草履を履いて歩くとき、鼻緒が指の付け根に当たるくらいしっかり履いてしまうときには、特にトラブルが起きやすくなります。

草履は本来、鼻緒を指で軽く挟んで履くのが正しいとされています。

履き慣れていないと「浅すぎて歩きにくい」と感じてしまうかもしれませんが、このような履き方を心がけるとトラブルは起きにくくなります。

あらかじめ、平時に草履を履く練習をしておくのも良いでしょう。

「草履で痛い思いをしたくない」というときには、なるべくクッション性の優れた草履を選ぶように心がけてください。

草履を選ぶときは、足裏のクッションが効いていて、できるだけ爪先部分が低めのものをチョイスしてください。

着崩れた時の直し方をチェックしよう

気をつけていても、移動の中で振袖が着崩れてしまうことはめずらしくありません。

特に襟元は緩みやすいので、袖つけの下にある隙間から直してください。

隙間の部分に手を入れることで、着直さなくともさっと襟を直すことができます。

背中や腰回りが緩んできてしまったときには、おはしょりを持って引っ張ってください。

緩んでしまった部分を引っぱることで、再度きれいな状態にできますよ。

まとめ

振袖を着たときには歩幅を小さく歩く必要があり、洋服を着ているときと同じような姿勢で歩くと着崩れが起きる原因になってしまいます。

歩く距離が長くなったり、階段の上り下りをする機会が増えたりするとますます着崩れやすくなることから、移動の際にはさまざまな工夫が必要です。

振袖のレンタルから着付けまで、困ったことは些細なことでも成人式サロンKiRARAへお聞かせください。